くりかえせ、この鳥リズム!ソングバードシンフォニー 羽ばたくメロディークリアレビュー(Switch版)
「Songbird Symphony ~ソングバードシンフォニー 羽ばたくメロディー~」Switch版をクリアしました。
ゲーム内容を紹介しつつ、おすすめポイントと感想を書いていきます。
Songbird Symphonyはこんなゲーム
Songbird Symphonyはシンガポールの制作会社Joysteak Studiosの手による2Dリズムアクションゲーム。
2019年の夏にSteamと海外向けSwitch/PS4で発売。今年4月、ついに日本語化されました。
主人公バーブは幼い小鳥。ピーおじさんと一緒にクジャクの群れで暮らしていますが、皆と違う自分に悩んでいます。
いったい自分は何なのか。様々な鳥と出会い、歌を教わる旅の中でバーブが見つけるものは……というストーリー。
Songbird Symphonyは大きく
- 目当ての鳥を探すアクションパート
- 歌を教わるリズムパート
の2つに分かれています。
リズムパートはボスイベント的な立ち位置なので、分類するならリズムバトルのある横スクロールアクションアドベンチャーが近いかもしれません。
楽曲数はくり返し遊べる曲15と特殊曲1。(えに調べ)
特殊曲はクリア後に解放されるメニュー「楽曲まとめ」にも載らないようで、くり返し遊びたい場合は直前でセーブしたデータを別で作るしかなさそう。※セーブ枠は1アカウント1つのみ。
クリア時間は6時間半くらい。探索好きがうろうろしていたらクリアと同時に収集と隠し要素を(おそらく)コンプしていた、というタイムです。
相手の旋律をくり返し、歌を教わる
「他の鳥の歌をまねて覚える」鳥の生態にヒントを得たという本作。
各地を旅して鳥と出会い、歌を教わることで鳴らせる音が増えていくというシステムが面白いです。
リズムパートの使用ボタンは△ひとつから始まり、最終的に△◁▷XAYの6つ。同時入力、長押しあり。
ボタンを押すタイミングを示す印(マーカー)は上から降ってくるもの、点滅、左右からの放物交差、跳ね返り、にわとりなど多彩。
自∥ AAAAA
こんな風に相手の旋律をくり返します。パラッパラッパーに近い感じですね。
自∥ A◁ABAX△B△
相手の旋律を覚えーの、マーカーを読みーの、同時進行で自パート入力という頑張れ記憶力!な譜面もありますが大丈夫。
なぜなら、Songbird Symphonyは曲の途中でゲームオーバーになることがないから。
極端な話、曲の始めから終わりまで未入力でも先に進めます。追い出されません勝つまでは。
歌を教わる、思いを伝えるのが目的であって上手く歌わなくてもいい。鳥に優しいトリ頭にも優しいこの仕様、ストーリーとも合っていて好き。
初めてでもつまずかず、慣れたら高評価を狙えるので「音ゲーは難しそう……」という方にもおすすめです。
気になった点
アクションパートの偏り
Songbird Symphonyのアクションパートは横スクロールアクションに探索要素を足したような作りになっています。
敵やガケ、タイムアップはないのでじっくり探索できるところが◎。
あちこちに落ちている羽根の持ち主を探したり、特定の行動で手に入る「音符」を集めて変化するBGMにひたったりと、ストーリー外の寄り道も楽しい。
楽しい、からこそ
終盤、音符がストーリーを進めるためのアイテムと統合されたり、道中の仕掛けが箱押しパズルと迷路に偏ってしまったのが残念でした。
一部、読みづらいマーカーがある(ノーマルSwitch本体画面でプレイ)
もうひとつ、これはPS4やSteamとマルチ展開している以上、仕方のないことかもしれません。Switch版、本体画面だと文字ちっさいよ問題。
会話などは問題ないですが、マーカーのひとつに奥から手前に向かって広がるパターンがあり、これが少し読みづらい。よりによって一番好きな曲で多用される試練つき。
まあ、これはもうしょうがない。この機会に「見て打つ」から「聞いて打つ」にレベルアップをはかるのも手かな、と思っています。
とりまとめ:鳥のファミコン
バリエーション豊かな歌とダンス、笑いあり涙ありの冒険譚。
王道のストーリー、友情と成長、ひと助け、ヘンな大人と出会いながら頑張る子ども。
……この感じはあれだ、NHK教育(Eテレ)ファミリーコンサート!
こういう物語にゴーサインを出せる開発・販売会社がもっと増えるといいなあ。全年齢向けコンテンツにやたらと露悪趣味つっこみたがる開発は見習ってほしい……。
Songbird Symphony開発のJoysteak Studiosはコアメンバー全員が20代という若手デベロッパー。これからどんなゲームを作っていくのか楽しみです。
\Thanks for reading!/