コフィン・ダンサー
ジェフリー・ディーヴァー著「コフィン・ダンサー」上下巻を読み終えました。
いつものように愛用の超高級ベッドの上で画面に写る砂粒と格闘するライムのもとに1件の捜査依頼が舞い込んだ。
コフィン・ダンサー(棺の前で踊る男)。特徴的な刺青から警察内でそうあだ名され、かつてライムの部下をも手にかけた殺し屋が今、再び動きを見せているようで……。
四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムシリーズ2作目。劇中では前作から1年半ほどが過ぎた模様。
1作目で好評だった部分を精査し、方向性と各人の役割を定めて仕切り直し!という印象を受けました。
前作では展開上少なかった「読者から見て信頼できる人物」が増えた分、サブキャラクターの掘り下げが可能になったのが嬉しい。
あの人が社交ダンス……社交ダンスかあ。
重要証人を守りつつ捜査するライムたち。執拗に証拠を消し、足取りを掴ませない殺し屋。
追う者と追われる者、2つの視点から物語が進行します。
ココはこうくるだろうという読みが当たり、フフンと自賛したのも束の間。二転三転きりもみの後、後方宙返りをして無事着地。
気がつくと午前4時を回っていました。またやってしまった……orz
以下、ネタバレを含むので追記にて。
重要な証人3人のうち、ただひとり生き残った女社長パーシー。
この証人がまあ厄介で、保護対象にも関わらず仕事をさせろと譲らない。しかもライムがパーシーの肩を持つものだからサックスは内心穏やかではなくて……。
無理に出社したパーシーをかばって重傷を負ったジェリー・バンクス。その場にいたサックスも自身の非力さ、精神的な弱さに打ちのめされる。
なんやかんやで誤解も解け、メロドラマ~な雰囲気で物語の幕が降りた後、リアルに寝床をバンしました。まてまてーい!
それより撃たれたジェリーはどうなったんだよ!
腕を失ったけれど一命は取り留めた。今は眠っている……。まさかそのまま台詞無しでフェードアウトするとは思いませんでした。
次はエンプティー・チェア。ライムのチームがどう変わるのか楽しみなような不安なような。
ジェリー退場は嫌だけど超ハイテク義手で復活!もやめてほしい……。
このシリーズは他巻の感想もこのブログ内で書いています。
- ボーン・コレクター
- コフィン・ダンサー
- エンプティー・チェア
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