ボーン・コレクター

ジェフリー・ディーヴァー著「ボーン・コレクター」上下巻を読みました。

ボーン・コレクター上巻の書影

地面から突き出た手。その薬指の肉は丹念にそぎ落とされていた。

凄惨な現場と不可解な遺留品。ニューヨーク市警は元・中央科学捜査部長リンカーン・ライムに協力を要請する。

ライムはとある事故により首から上と左手の薬指以外の感覚を失っているのだが……?

感想

安楽椅子どころじゃない安楽椅子探偵が主役のサスペンスミステリ。

上下合わせて700ページ超えですが気づいたら日またぎコースで一気読みでした。久々に海外ミステリ堪能したー!

残された証拠に潜むメッセージを紐解きながら犯人を追うライムたち。チリチリするひっ迫感と個性溢れるキャラクター同士のぶつかり合いがたまりません。

ミステリであると同時に生きることの輪郭というか「ふち」のようなものを考えるヒューマンドラマでもあると思います。

ライムが自分の中の衝動に突き動かされるように捜査を始めるところは本当にワクワクしました。

第3の事件をすんでのところで食い止め、やっとこちらのターン……と思いきやチーム解体そして下巻へ。この引きに逆らえるわけがなかった。さよなら休日。

読み終えて、劇中時間が上巻で1日弱、下巻を含めても3日しか経っていないのに驚きました。濃い。

サックスという理解者を得て、ライムのプロジェクトはいつか完遂してしまうのでしょうか。

終盤、すべてを知った上で席を外したトムは何を思い、無事を知ってどんな皮肉を飛ばしたのか。そしてファミリーネームは何なのか。笑

次はコフィン・ダンサー。事件はもちろんライムたちが葛藤と断案の迫間でどう動くのかも楽しみです。

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このシリーズは他巻の感想もこのブログ内で書いています。

  1. ボーン・コレクター
  2. コフィン・ダンサー
  3. エンプティー・チェア

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