「ぶたぶたの本屋さん」感想

矢崎存美さんの「ぶたぶたの本屋さん」を読みました。

巻をまたいだ繋がりはあるっちゃあるけど、基本どこから読んでもOK!という気軽さもこのシリーズの大きな魅力。また追っかけようー。

ぶたぶたの本屋さんの書影

シリーズ19作目はブックス・カフェやまざきを営み、ラジオパーソナリティも務める「山崎ぶたぶた氏」を描いた4編を収録。

新刊も古本も扱うコーヒーが美味しいブック・カフェ。本の紹介と朗読をしつつ、リスナーとも交わるコミュニティFM。実際にあったら両方ヘビーユーザーになりそう。

キラッと光る点目、ファンタジーを勧める本人が一番ファンタジー、と今作も相変わらずのぶたぶたさん。

面白いのは「ぶたぶたさんの姿を知らない人」とも関わっているという点。

本人はラジオで正直に「ぬいぐるみです」と言っているのに(そういう設定ね)と理解するリスナー。

ストリーミング配信をしても、直に会ってさえ「ゆるキャラ?」「いえ」「あ、非公式の」と別の誤解をされるとか。

姿を知る人、知らない人、どちらにも人気のぶたぶたさん。人当たりは良いけれど、踏み込みすぎないあたりも好かれる理由かもしれません。

今作も癒されました。

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余談ですが「ぶたぶたの本屋さん」の表紙はファン必見「シリーズ既刊に囲まれるぶたぶたさん」です。かわいい。

ぶたぶたさんから見たら自著扱いなのか、それともブックライターが書いたタレント本扱いなのかが気になるところ。

「まあ、世界には似ている人が3人いるって言いますし」とか、もくもく言われるのもいいなあ……。

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